初めてのピアノ発表会

      2017/02/07

初めてのピアノ発表会

ピアノの習い初めたわけは前回の「ピアノを始めた意外な訳」でも書いたが、レッスンに通い始めてからは、最初は大人のピアノというレッスンの教本から始めた。

中学時代のブラスバンドの経験があるとはいえ、音符の読み方も初心者同然でなかなか上手く読めず、指も全く動かないのだ。

教本もハノンも合わせて練習しているが、やはり両方の指を使うという事が難しい。

ハノンとはフィンガートレーニングの教本で同じ音型をひたすら繰り返すし弾く。

両手は1オクターブずらして同じ音を弾き、16部音符一小節で書かれたフレーズを一音づつ上げて上げて1オクターブ迄弾き、又一音づつ下げて最初の音に戻ってくるという練習だ。

そのフレーズが色々な組み合わせがあって練習するのだ。

 

最初は易し目だが、指が離れるような音階だったり、音が上がったり下がったりと段々難しくなって行く。

一応、曲を練習する前の指慣らし的な感じで弾くが、未だに教本の最後迄終わっていない。

 

大人のピアノは簡単な曲を練習するのだが、右手でメロディーを弾いて左手で伴奏だから、指使いがまったく違うので、最初の頃は全く動かせなかった。

片方づつだと弾けても、両手になると途端に動かなくなる。

 

普段は、左右の指は全く別々に動かしているはずなのに、意識して動かそうとすると途端に動かないものだね。

これが、ピアノが難しいと言われる訳だ。

自分がやっていた、バスという管楽器は3本のピストンを押すだけで音階が出るので、音が出るようになれば後は、7通りの押さえ方さえ覚えれば音階を出せるのだ。

ところがピアノは88の鍵盤を10本の指で弾く訳だから、押さえただで音は簡単に出させるのだが、押さえ方は、それこそ無限にある為、非常に難しい。

ちょっと侮り過ぎたかもしれないと思いながらも、ピアノは買ったし、ピアノ教室は契約しちゃったし、後にはピアノは弾けない、じゃない引けない。

しばらく、レッスンを続けてたらピアノを始めるキッカケにもなった「エリーゼの為に」も秋のお楽しみ会、いわゆる発表会に向けて練習しましようという事になった。

ここの教室は、秋は通っているピアノ教室の中だけで開催する発表会と春の一般ホールで開催する発表会に2つがある。

いきなり秋のお楽しみ会でフルで弾ける程、時間も無いし弾けるはずもないので、前半の部分だけにしましょうとう事になった。

同じメロディーラインが続くので比較的簡単だろうという事だが、初心者の自分には、それでも大変だった。

結構、音域も広いので、指を広げると不安定になり思うような鍵盤が押せないのだ。

苦手なラインを何回も何十回も反復練習をした。

YouTubeで練習動画を探して、指使いを覚えたり、スローモーション再生が出来るアプリをインストールして指の動きを参考にしたりした。

今の時代は、スマホがあれば何でも探せるし便利なアプリもあるので、昔じゃ考えられなかった練習の仕方が可能だ。

不思議な物で、最初は弾けなかったラインも何日も続けてると、なんとか指が動く様になり、一応、大人になってからでも練習すれば、出来るようになるんだなぁという実感が湧いた。

これが、子供の頃なら、多分もっと上智が早いんだろうけどね。

もっと若い時からやっていればよかったなぁとつくづく思う今日このごろだ。

多分、3ヶ月位は練習したかな、いよいよ発表会迄1週間位にせまった時は、段々緊張感が芽生え始めてきた。

緊張を和らげる方法とか体験談とか色々探してみるが、どれも同じ様なことばかり書いてあって、実際のところ緊張を和らげる有効な決定打はなさそうだった。

もう開き直って当たってくだけるしかないのだ。

発表会には、どんな服装で行くのかも問題だった。

ただでさえ、持っている洋服も少ないので、悩む必要もないのだが、紺のブレーザーとシャツはドレスシャツを新調して挑む事にした。

靴は勿論、革靴なるが、普段はスリッパか裸足でしか練習していないので、実際に履く靴で慣れておかないとダメだと何かのブログで読んだので、1週間位前から、革靴を履いて練習をした。

さて、練習会当日、自分の演奏まで、長が~い一日の始まりだった。

朝から緊張感がMAXに達し、出かけるギリギリ迄練習した。後2時間、1時間と刻々と時間が迫り、ピアノ教室までチャリンコに乗って出かけた。

教室には、大人の部なので、ピアノとバイオリンの人が20人弱位いたと思う。

発表会開始、と言っても発表会ってリハーサルもなくぶっつけ本番しかないのだ。

本当に久々に襲ってきた緊張感に、何度となく逃げ出したい衝動に駆られた。

こんな緊張の場面は恐らく、過去最高と思える位じゃなかただろうか。

心臓はバクバク、呼吸は荒く、手の平や、脇の下にジットリと緊張により汗をかき、前の人の演奏も殆ど耳に入って来ない。

自分の曲の事ばかり、頭で何回、何十回練習してるうちに、いよいよ自分の番。

名前が呼ばれると緊張感がMAXに達した。

挨拶をして、楽譜を立ててと言っても暗譜をしているので、殆どお守り効果しかない。

椅子の高さを調整して、深呼吸をするのも忘れてしまい、いざ演奏。

指が緊張感で震えてしまって、思うように動かないが、それでもなんとか弾けるだけ弾いて終わった。

途中、ペダルを踏むのも忘れた所もあった。

ほんの数分だったが、何時間も弾いているような、感覚に襲われてとにかく早く終わってくれという感覚しかなかった。

終わった途端、やっと安堵の気持ちが生まれ、全ての緊張から解放されて、演奏の内容が云々よりも終わったという実感しかなかった。

演奏はお世辞にも上手いとは言えなかったと思う。

先生からは一応、お褒めの言葉はいただいたが、とにかく発表会で弾いたという達成感しかなかったかな。

皆の演奏が終わった後は、記念写真と記念品をもらって、散開となった。

帰り道は初めての発表会が終わった安堵感いっぱいの晴れ晴れとした気持ちで帰ってきた。

という事で初めての発表会の体験でした。

 

 

 

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